★ＵＳオリジナル盤ヴァンゲルダー★『エディ・ゲイルズ・ゲットー・ミュージック』

★ＵＳオリジナル盤★【 VAN GELDER刻印 】

『EDDIE GALE’S GHETTO MUSIC』EDDIE GALE

※ジャケにカット、スレや汚れ、側面に少々傷み有り。底抜けは無し。盤は強い光に照らすと微細な薄スレ見えますが、基本的に両面とも概ね良好。チリノイズ少々有り。

ブルーノート発、狂気のゲットー・ジャズ。トランペット奏者エディ・ゲイルが自身の音楽理念を全開した初リーダー・アルバム。フリー・ジャズ、Ｒ＆Ｂ、ワールド・ミュージック的要素を混在させたサウンドは、サン・ラ・アーケストラやストラタ・イースト・レーベルの音作りに通じる。複数のベース&ドラムスが生み出すポリリズム、ゴスペルに通じるコーラスの重厚な響きも圧巻の１枚。
ジャズの形態を取っているが、トルコの軍楽や、（時代的にはエディ・ゲイルの方が先だが）寺山修司の音世界を担当したＪ・A・シーザーのような雰囲気もあり、なかなか一筋縄では語れない作品だ。このアルバムは、ブルーノートの共同経営者で写真家のフランシス・ウルフが自腹を切って制作したらしい。
トランペッターであるエディ・ゲイルは、ケニー・ドーハムに師事し、１９６０年代にはSun Ra（サン・ラー）のもとで修業、大きな影響を受けた。このアルバムが出た頃は、ブルーノートでセシル・テイラーやラリー・ヤングの作品に参加していたが、師匠のサン・ラーがマイナーレーベルで活動しているのに、弟子は、いきなり大メジャーからデビューという出世ぶり。それなのに、この戦慄が走るほどのアンダーグラウンド感！ サン・ラーよりもシリアスで、ユーモアはほとんど感じない。それでも聞く者を拒否することなく、最後まで楽しませる。
この時代は、まともなアーティストならみんな社会意識に目覚めていた。きっと社会への還元の意味も込めて、ブルーノートが芸術の神に本作品を捧げたのだろう。


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